2000年と同じように家族の繋がりや暖かみがあるが、2016年はもっと長い歴史の中で家族がつながっている表現になっている。
そのイメージを表す為、エチケットデザインはボトルを一周するよう360度のデザイン。
●テロワール
ローヌ南部AOCシャトーヌフ・デュ・パプ 。モンテリマールの南側からアヴィニョン近辺まで広がる南部地区。気候は地中海性気候で夏は暑く乾燥し冬は温暖。降雨量も少ないです。土壌は砂質、赤粘土質、石の多い区間です。 ローヌ渓谷の中でも最も乾燥している場所でミストラルが吹きます。小石が日中の熱を蓄え夜間に葡萄を温めてくれます。
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●2016ぺゴーキュベダカポのテクニカル
葡萄樹は平均樹齢およそ100年。
2016年は、2010年や1990年など稀代のグレート・ヴィンテージに比肩する偉大な年です。穏やかな天候が続いた冬の後、乾燥した冷涼な春が訪れ、夏には、最高気温が35℃を超える猛暑となり、非常に暑い日が9月初旬まで続きました。ただし、暑いとは言っても、うだるような暑さが一日中続いたわけではなく、昼夜の寒暖差が極めて激しく、この特徴が特にブドウが熟成する8月初旬頃に顕著に見られたため、ブドウの熟成にとっては極めて理想的な天候条件で、ポリフェノールの成熟を促進しました。夏季は雨が少なく乾燥し、8月中は降水量が僅か8.4ミリ程でしたが、9月中旬に2日程霧雨が続いたお陰で、豊かなフェノール成分を蓄えた健康状態の極めて良い上質なブドウが収穫出来ました。
過去最高の出来とローランス氏自身が自負する2016年のキュヴェ・ダ・カポの中で、4樽だけを4年間熟成しています。
さらに最終ブレンドでは『神の雫』原作者 亜樹直氏が、ローランス氏からの依頼で参加した特別なワインです。
マグナムボトルのため熟成がゆっくりと進み理想的な飲み頃は2030年ごろでしょう。
少し早めに空けた場合はデキャンタージュをしながら、大切な人たちとの「クロニクル」に思いを馳せ、ゆっくりと開いてゆく過程をお楽しみいただけます。
「家族のクロニクル」
出逢い、惹かれ合い、ともに暮らし、
やがて新しい生命を得て、それは形を成してゆく。
熟し、そして樹から離れた実は旅を続け、
いつかひと続きの大地に根を張り、
またひとつ家族の歴史を紡ぎだす。
時に育まれた記憶は、決して消えることがない。
それは大地の下、どこかで繋がっている。
私たちはいつでも帰ることができる。
疲れた心を休める温かな暖炉の前に。
聞き覚えのある優しい声が迎えてくれる。
『お帰りなさい』──。
このワインはそんな家族のクロニクルである。
デザインを担当したのは、コンテンポラリーアート作家であり、今まで数多くのアーティストのCDジャケットを手掛けるなど、多方面で活躍する藤田二郎氏
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FJD 藤田二郎 アートディレクター・グラフィックデザイナー
1971年2月16日大阪生まれ。
大阪府立高専機械工学科卒業。これまでメジャー、インディーズ問わず300枚近いCDジャケットデザインを手掛ける。CDジャケットのほか、書籍のアートディレクションや日本科学未来館プラネタリウムコンテンツ「MEGASTAR-Ⅱcosmos」公式パンフレットのアートディレクション等、その仕事は多岐にわたる。
※ 画像・テキストは藤田氏 公式WEBページより