16世紀より代々コート・デュ・ローヌ地区でワインを造り続けているマズール家。
現在では、150ヘクタールもの自社畑を所有する由緒ある蔵元です。代々続く蔵元だけあって、樹齢100年以上のぶどうの木が植えられている畑や、丘の上に広がる日当たりの素晴らしい斜面に畑を所有しています。伝統的な醸造法を継承しながら造られるワインは、その生き生きとしたパワフルな生命力に驚かされます。
オーナーのマズール氏が言うには、ワイン醸造においてはぶどうの品質が一番大事で、後はそのぶどう本来が持つポテンシャルを最大限にワインに浸透させることが必要と力説します。彼は、良く出来た年のワインを長期間タンクや樽で寝かせて熟成させています。彼の造るワインの真価は、その長期熟成が可能である上に素晴らしい状態に変貌することです。
マズール家のワインは、フランス国内ではレストランや専門店のみに販売しており、欧米のワイン専門家や有名評論家が目を付けて接触して来ますが、彼の性格がそういった投機的なビジネスマンたちを受け付けなく門前払いしてしまうことも彼の魅力かもしれません。