女神の雫 vol.12
2018.10.17
「日本のマンハッタン」というと東京の佃島界隈の高層ビル街のことを指すのだそうだ。確かに隅田川沿いにビルが整然と立ち並ぶ様子は、VY中心部に似ていなくもない。この手の例えが日本人は好きで、「日本のナイアガラ」「東洋のナポリ」とか、世界の名物、名所が日本のあちこちに存在していて、なかなかおもしろいのだ。 その調子で、ワインの世界にも、「××のロマネ・コンティ」「××のラタトゥール」などと呼ばれる銘柄が結構ある。××の部分には国名や地名が入ったり、「サラリーマンの」とか「庶民の」というパターンもある。もちろん、本家となる超一流ワインとは別物ではあるが、どこか似ているところがあるのかも……と思い...