SALON COLUMN

Frog'sLeap1998

2016.09.11



Frog'sLeap1998

その昔、このワイナリーが好きで、たくさん買って飲んだ。アメリカ、ナパ・ヴァレーの「フロッグスリープ」。カエルがジャンプするエチケットも、自然との共生を思わせるデザインで、今も「いいなあ」と思う。そのフロッグスリープの旗艦キュベ、「ラザフォード」98年を久しぶりに飲んだ。98年だから、もう18年経っている。私がもっている最も古いフロッグスリープだ。
開けてすぐは眠っているようだったが、香りはすぐにたちあがってきた。カベルネソーヴィニヨンほぼ100%(フランが少し入っていたかもしれないが、98年はどうだったかもう記憶にない)のこの堅牢なワインは、きっと、リリース直後は渋く濃厚で硬い味だったにちがいない。でも18年後の今は、濃厚さの気配は留めながらも、深く、そして濃い色のビロードのように滑らかな、まるで夜そのもののような液体に変わっていた。
よどむところのない、成熟した素晴らしいワイン。しかし、フランスのボルドーワインと違って、タンニンが本質的に柔らかいのだと思うが、このワインはそろそろおいしく飲める限界に近づいていると感じた。大輪の菊花が一気に満開になり、鮮やかに散っていくような、そんな滅び方をするにちがいない。実際グラスの中でも、そのような予感を感じた。
夜の空に花開く大輪の菊のような花火が、美しく余韻をばらまきながら散っていく……そんなワインだ。
そう……夏も、そろそろ終わりなんですね。

 

 



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久々のハワイで飲むワインは・・


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