SALON COLUMN

映画 de WINE ~映画でワインを旅しよう!第一弾~

2019.12.11



映画 de WINE ~映画でワインを旅しよう!第一弾~

皆さんもご存知のように、私たちの愛するワインは世界中の映画や本、お芝居、音楽、、様々な文化芸術の中に多く出演しています。
ワインは味覚・嗅覚・視覚・聴覚・触覚の五感を使って、いいえ第六感までもを使って味わうことのできる、まさに神の雫。そんなワインだからこそ世界中の人々に愛され様々な文化芸術作品のな中に登場するのでしょう。 今回のコラムでは、そんな素敵な作品の中から「ジョージア、ワインが生まれたところ」をピックアップしジョージアワインの魅力を旅してみようと思います。



〜ワインと唄とともにある、豊かな人生〜 エミリー・レイルズバック監督のワインドキュメンタリー映画、「ジョージア、ワインが生まれたところ」
ワイン発祥の地ジョージア。紀元前6000年に遡る世界で最も古い歴史を持つジョージアワインの伝統的なクヴェヴリ製法が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたことは記憶に新しい。
かつてはどの家庭でも当たり前に作られていたこの伝統製法でのワインは、現在は極めて少量しか造られておらず、しかもほとんど伝承の頼りが口伝えだったため、時代の流れに翻弄され消えてしまったブドウ品種もたくさんある。
この作品は、究極の自然派ワイン、クヴェヴリを使ってのワイン造りを守り今に伝えてきたジョージアの人々のドキュメンタリー映画です。
映画を鑑賞する中で感動し心に残ったフレーズをキーワードにジョージアワインに大切に触れていきたいと思います。



key word1
「深いエネルギーと愛がワインに宿る」
紀元前6000年前(日本では新石器時代)、ジョージアの人々はこう考えたそうです。 『ブドウは大地のパワーを受けて育つ。しかし、収穫したブドウはまだ完全な存在ではない。完全な存在にする為に「クヴェヴリ」に入れ、大地に戻し大地の中で育て完全たいにする』と。
その複雑な旨味の味わいに世界から注目を浴びているジョージアワインは、伝統的なクヴェヴリ製法で造られます。素焼きの壷をマラニと呼ばれる石造りの蔵の地中に埋め、ジョージアの固有ブドウ品種が野生酵母により発酵・熟成し造られ、醸造においてできるだけ人の手を加えずワイン造りが行われます。
その光景はとても神秘的。暗いマラニに中キャンドルに火を灯し祈るのです。大地のパワーを受けワインが素晴らしい完全体になりますようにと。 そんなクヴェヴリ製法でのワイン造りは以前はどの家庭でも行われ家庭の味だったそうですが、クヴェヴリ造り、扱いはとても繊細で重労働で辞めてしまう方も多いといいます。親から子へとクヴェヴリ製法を守り伝承していこうと現地の造り手の方々は大切にされていました。
「深いエネルギーと愛がワインに宿る」ワインとは単なるお酒ではなく、命の源であり一家伝承の家宝のような存在なのです。



key word2
「私たちの血はワイン」
カスピ海と黒海に挟まれた南コーカサスの地ジョージアは、ヨーロッパとアジアの交差点とされ、その二つが融合した文化、そして多様な気候と風土を持っています。そんなジョージアはこれまで侵略や支配に幾度となく苦しめられてきた歴史も持っている。その度に蘇ってこれたのは、ジョージアの人々のアイデンティティーそのものであるワインの存在があったからこそ。とある他国のワイン生産者がジョージアを訪れワインを飲んだ時、その他にはない美味しさに「この土地では何を使ってワイン造りをしているのか?」とジョージアのワイン生産者に訊ねたそうだ。その時の応えに私は心臓が掴まれる感覚になった。その応えは「私たちのブドウ畑には、人々の血と涙と祈りが染みわたっている」−長い歴史の中で、自分たちのアイデンティティーであるワイン造りを必死に守り続けてきた重みのある一言。私たちは美味しいワインを飲む時、一緒にアイデンティティーと命をいただいているのですね。



key word3
「ワインと唄とともにある」
〜スプラ(宴会)と美しいポリフォニー(合唱)〜 映画の、クヴェヴリワインの生産者を訪ねる旅の中で私が強く惹かれたのは、スプラを開き、みんなでポリフォニーを奏でるジョージアの人々の生活。 ポリフォニーとは、アカペラで複数の異なるメロディーを分担し、唄声を重ね、ハーモニーを奏でるジョージアの伝統音楽。
スプラにはテーマがあり「◯◯に乾杯!」と皆んなでその思いを共有します。 「平和に」「我が国に」「大切な友人に」「命に」乾杯し、誰からともなく唄い出し声が増えていきポリフォニーになっていきます。美しい旋律、異国の不思議だけども心地の良い言葉、共鳴する幸せなハーモニーに感動しました。それはなんてことない日常のワインシーンで当たり前のことなのに、なんだか胸が撃ち抜かれる様な感動をうけました。大らかで優しくて、仲間と楽しさや幸せを分かち合うことを大切にしている人々。ジョージアワインと唄この共鳴がその空間を格別なものにするのです。そんな唄も、過去の侵略によって禁止された時代が100年ほどあったそうです。そのくらい唄はワインと共に彼らのアイデンティティーであり希望の源なのです。



key word4
「ジョージアのブドウ」
ジョージアには500以上のブドウ品種があり、ジョージア固有の品種が多く存在します。ソビエト時代のワイン造り産業化の波に飲まれあまり使われなくなってしまった固有品種品種ですが、個人宅のお庭には今も貴重な固有品種が残っており、その一つ一つを回って固有品種の復活を研究している生産者の方がいらっしゃいます。 ジョージアのよく知られる固有品種としては、「サペラヴィ」ジョージア全体で栽培されている赤ワインの品種。熟成能力が高く、ロゼからセミスイートなものまで多彩な味わいのワインになります。
「ルカツィテリ」主にジョージア東部のカヘティ地方で栽培されている白ワインの品種。控えめだが花の香りや柑橘の香りを持ったアロマティックな品種。 「ツォリコウリ」イメレティ地方で広く栽培されている白ワインの品種。メロンなどの黄色い果実の香りやシトラスの香りを持っています。 「ムツヴァネ・カフリ」ミネラル感があり、白桃や白い花の香りを持つ白ワインの品種。クヴェヴリで醸造することでアプリコット、ドライフルーツの香りも合わせ持ちます。
この4つのブドウで造られたワインは日本でも多く目にすることができるので、ジョージアワインを見つけたら味わってみて、ぜひ、その愉しさを体験していただきたいです。



「クレオパトラの愛したワイン」 古代からシルクロードの要所として栄えていたジョージアは、ワインを世界各国へ輸出していました。その中、絶世の美女クレオパトラにも愛されていたというお話が残っています。
絶世の美女と呼ばれ、ローマ帝国の権力者と渡り合い数々の伝説を持つクレオパトラ。ですが実際は政権を守っていくことに不安を抱えていたそうです。その不安やや孤独をジョージアワインに癒されていたといいます。クレオパトラが涙しながら飲んだと言われるジョージアワインは「クレオパトラの涙」と呼ばれるようになったそうです。
もちろん、映像が残っているわけではないし私たちの想像力が創り出し言い伝えになったのかもしれません。ですが、私たちと同じ様にクレオパトラもワインに癒され勇気をもらっていたと思うと、ワインという存在は今も昔も私たちの人生になくてはならないものなのだと感動させられます。歴史ロマンを感じますよね。
絶世の美女も愛したジョージアワイン。美女をもっと美女に、男性ももっと素敵にしてくれる秘薬なのかもしれません。

私も、ジョージアワインに思いを馳せて、今日は唄と共にワインを楽しみたいと思います。 「ワインがくれる幸せな今に、乾杯!」



winemuse代表 済木南希(SAIKI NATSUKI)

2017 Miss Wine 日本グランプリ。ワインエキスパート(J.S.A.日本ソムリエ協会認定)佐賀県出身。
2017ミス・ワイン日本グランプリになったことをきっかけに、ワインの魅力をたくさんの方に伝え、その感動を一緒に味わえる場所を創っていきたいという想いからwinemuseを結成。主催ワイン会の開催やワイナリーツアー、全国日本ワインの応援、各インポーター様の応援、ワイン会プロデュース、飲食店等でのワインメニュー考案などを行っている。
また、ウォーキング講師、パーソナルクリエイターとして、一般の方からモデル、タレント、各ミスコンテストの講師としても全国で活動している。



Winemuse


「Beautify with wine」ワインは人生を美しく豊かにしてくれる。人と人とを結ぶ架け橋。様々な世界で活躍する女性アンバサダー達がワインをキーワードに集まり、「ワインの魅力と楽しみ方」を通じて、ちょっぴり素敵なライフスタイルを提案。


https://wine-muse.jp



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