SALON COLUMN

Poggio di Sotto×erba da nakahigashi メーカーズディナー レポート

2019.11.11



Poggio di Sotto×erba da nakahigashi メーカーズディナー レポート

先日、東京・西麻布にあります、erba da nakahigashi さんにて行われた、Poggio di Sotto メーカーズディナーにお邪魔してまいりました。
Poggio di Sottoと言えば、『神の雫』第30巻にも登場する、言わずと知れた「第九の使徒」ワイン。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを代表するワイナリーの1つです。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、イタリアのトスカーナ州で生産され、「バローロ」、「バルバレスコ」と並ぶイタリア3大赤ワインの1つで、ブドウ品種もサンジョベーゼの突然変異種である、ブルネッロを100%使用したワインになります。ブルネッロはその濃さや力強いタンニンが特徴的ですが、Poggio di Sottoのワインは、大樽を使用し、むしろタンニンを削ぎ落として、純粋な果実味を活かす伝統的製法にこだわっているとのこと。
ですので、奥深い複雑さは存在するものの、透明感やピュアさ、エレガントさを感じさせる素晴らしいワインであると言えます。
そのような繊細且つ、複雑なテイストが混在するこちらのワインに、今回マリアージュをご提案されたのは、京都の名店、【草喰なかひがし】の店主を父に持つ、erba da nakahigashiの中東俊文氏。食材を求め、自ら山に入り、四季折々の自然の息吹が表現された中東シェフのお料理は、見て楽しい、食べて美味しい、香って懐かしい。そして、感動につぐ感動を呼ぶ、素晴らしいひとときを堪能する事ができます。
そんなerba da nakahigashiさんのお料理とPoggio di Sottoのワインの数々は、今回どのようなハーモニーを奏でてくれるのか…楽しみで仕方ありませんでした♪



最初のお料理から、期待を裏切らない演出に感動! 食前酒とともに、「山の景色」と題したお料理が。
サンマとくるみの燻製、海苔のチップスの上には、塩たらのペーストとケッパーが乗っています。もみじの下には、チーズのきいたスイートポテトチップスが。燻製や海苔の香り、スイートポテトの香ばしい香りが、どこか懐かしく、田舎を思い出させるようなやさしさがあります。



サバのブルスケッタ、竹炭のシューの中に白子が。甘エビとセロリ。この甘エビのとろっとしたコクとセロリの清涼感の組み合わせが絶妙!



ヤギのチーズのロリポップ、ハモはシソのジェノベーゼソースで。生ハム。



金目鯛のサフラン風味。ディルがのっています。



Rosso di Montalcino 2016


ここからが、いよいよPoggio di Sottoのワインの出番。 Rosso di Montalcino 2016は、この年、とても温暖でヴィンテージが良いそう。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのセカンドラベルということで、限りなく、ブルネッロに近いロッソであるということで、「堂々たる風格を持った素晴らしい味わい」と大絶賛されたヴィンテージ。



お料理は、「パンツァネッラ〜イタリアと日本のもったいない〜」というタイトルが。 トスカーナ州で食されている、トマトとパンのサラダ。トマトやドレッシングのさわやかな酸味とRosso di Montalcino 2016の生き生きとした果実味、さわやかで繊細なクリーンな酸が、とても良くマッチングしていました。



次のお料理に合わせるのは、Brunello di Montalcino 2014。とにかく2014年は厳しいヴィンテージで、他のワイナリーは、ブルネッロを作らないでいるところを、敢えて挑戦!4000本だけの限定生産で、日本だけにしか輸出しないと決めた希少価値の高い1本!



お料理は「minestrOne〜48種類の奇蹟〜」(ミネストローネ)。普通なら捨ててしまう野菜の切れ端などを使い、余す事なく、スープに。48種類もの野菜を使っているので、ダシや旨味が半端ないです!複雑さもあいまって、それこそ、このBrunello di Montalcino 2014にぴったり!



次のお料理に合わせるワインは、Brunello di Montalcino Riserva 2013。
リゼルヴァは、良いヴィンテージの時しか作らず、maxで4000本という、こちらも非常に貴重な1本!更に2013年はグレートヴィンテージ!リゼルヴァでなくても、Poggio di Sottosのワインは、他のワインとは一線を画す一品であるにも関わらず、リゼルヴァの風格は、ただならぬものがありました! 香りの要素が、圧倒的に多く、熟れた果実味から少しドライフルーツのような印象。スパイスやリコリス、ハーブ、樹脂のようなニュアンスなど、とにかく香りの要素の多さに、その複雑さの中に引き込まれてしまうワインです。このあとに続く、同じくリゼルヴァ2011と2008は、熟成感とともに、さらに複雑味が増し、このワインの世界から帰ってこられなくなるような、ずっとそこに居たい!そんな気分にさせられる、ワインが続きます…



そんなリゼルヴァに合わせるお料理は、「里芋と白トリュフ〜美女と野獣の方程式〜」というタイトル。

里芋に白トリュフという珍しい組み合わせ。里芋の滋味深さに白トリュフが秋を運んできます。またこちらのワインと合わせた時に、落ち葉の上を踏みしめて歩く情景が思い浮かぶような素敵なマリアージュを感じました。



お次は、Brunello di Montalcino Riserva 2011。それもマグナムボトルです!

私が感じたのは、これまで出て来たワインも素晴らしすぎて、常にこれ以上はないのでは?!と思うほどの感動でいただいて参りましたのに、このリゼルヴァ2011から次の2008の2本に関しては、いきなり一足飛びに、もうそこは宇宙でしかないレベルにまで、上り詰めるような味わいで、まだまだ上があるのか!と、とにかく驚きと感動の連続でした!



リゼルヴァ2011に合わせるお料理は、「イセエビのカチュッコ」。

カチュッコとは、トスカーナ州の海岸の港町、リボルノの名物料理ということで、魚のトマト煮のこと。贅沢にもイセエビを使い、イセエビが美味しいことはもう、間違いないのですが、わたし的にびっくりしたのが、上にのっているものは、大葉ではないのです。セロリの葉!これのアクセントがたまらなくイセエビと合いますし、リゼルヴァ2011とも抜群の相性なのです!目の覚めるような、マリアージュで感動しました。

リゼルヴァ2011は、『インターナショナルワインレポート』でも98点をたたき出しているらしいですが、そこで評価されている通り、いろいろな香りの要素があり、ミントの風味も存在すると。そこで納得。たしかにこのミントの風味が、先ほどお話したセロリの葉とすばらしく相性がよく、更に、塩味を感じられるということで、イセエビの元々持ち合わせている塩味との相性もよく、納得のマリアージュでした。



最後のワインは、Brunello di Montalcino Riserva 2008

当たり前ですが、この前の2011から、更に複雑味が増し、もう迷宮に入って出てこられなくなるような。こんな幸せな迷宮なら出てきたくないような?(笑)そんな感覚に苛まれるほどの、宇宙レベルのワインでした。



デザート前の最後のお料理は、「熟成但馬牛のビステッカ」。

ビステッカとは、ステーキのことです。

当然エイジングの但馬牛と、宇宙レベルのリゼルヴァ2008とは、相性が良いですよね♪もう、間違いないです!これ以上の説明がいらないくらい。



デザートの「石焼き芋」
ここまで、駆け抜けて来たゴールのデザートでほっこり。最初の田舎の情景がまたよみがえります…

というわけで、素晴らしいマリアージュの会は、終了です。 途中、「猪のラグーとパッパルデッレ」というお料理もあり、リゼルヴァ2013と合わせたのですが、食材とワインとのマリアージュに夢中になり過ぎて、それだけ写真を取り忘れてしまいました(笑) パッパルデッレとは、パスタのことで、このパスタにはカカオが練り込んであり、カカオのほろ苦い香りとリゼルヴァ2013の相性もまた唸るほどの素晴らしいものがありました。


最後にまとめですが、
中東シェフは、とても香りを大事に活かしたお料理を作られる印象があります。それに、繊細で複雑な香りのあるPoggio di Sottoのワインとのハーモニーが絶妙なのです。
「第九の使徒」のPoggio di Sotto。
ロッソからリゼルヴァに至るまで、偉大なるワインであるということを、つど、しみじみ感じされました。ただそれだけで、すごいことですが、それが中東シェフのお料理と一緒になることで、最強のマリアージュとなり、これ以上ない幸せな時間と空間を体験することができた素晴らしいメーカーズディナーでした。



吉田めぐみ

野菜ソムリエプロ、ワインエキスパート。
他にも、ベジフルビューティーアドバイザー、調味料マイスター、利き酒師、江戸東京野菜コンシェルジュなど、さまざまな食の資格を持ち合わせ、レシピ開発を中心に、レシピ連載、コラム執筆、カルチャースクール講師、青森野菜専門販売「ひだまりマルシェ」店長など、幅広く食の分野で活動中。昨今、「日本のワインを愛する会」事務局にも在籍し、日本ワインを広める活動に従事。


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