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テロワールと天地人①

2019.08.26



テロワールと天地人①

テロワールとは、「土地」を意味するフランス語から派生したことばであり、ワイン、コーヒー、茶、などの「品種」における、生育地の地理、地形、気候の特徴をさすとされています。 しかしながら、地形や土壌、さらには気候においては、全くクローズドな系では決して成り立ちません。 つまり色々な「手」を加える事によりテロワールは 進化します。。 天地人とは、世界を構成する要素、宇宙間に存在する万物、三才と言われており、天と地球と人、という事になります。 また天地人はお互い競合するわけではなく、その全てがオープンな系で繋がれています。 さて、ワインの専門家ではない小生が、神の雫において「テロワール」の説明を、涙を流して、感動のうちに聴いた時、ははあ、これ 「マクロコスモス」「ミクロコスモス」だな!と 合点しました。 マクロコスモスとミクロコスモスは 「宇宙と人体」みたいな概念で、親友の真言宗の高僧(高僧といっても飲み食いは大好きですが)が 護摩業の前の取説、いや法話の際にお話しする主軸でありますが、そこでもお話しされていました。この非常に為になるお話しの後の護摩業でも、心の中の静寂とその後の魂の平静が、約束されます。。 私も医師なので、東洋医学、アロマセラピー、ヨガやアーユルヴェーダの話しをするときは、まず統合医療の総論についてお話しするのがこれに似た内容です。 上記、イラスト参照。


①酸素+グルコース→二酸化炭素+水
②二酸化炭素+水→酸素+グルコース

①が 呼吸 = 動物 (哺乳類はもちろん 微生物も入りますね) ②が 光合成 = 植物 (果実は勿論、森林、雑草、穀物なども全部ですね)
となります。

ここにはものを燃やす、火(酸化)と水(水分)
さらにグルコースの元となる木、炭素(C)
さらに鉄や亜鉛などの触媒隣る微量な金(金属)が必要。

残りは? というと、土(土壌、テロワール)に太陽の光(日)と月の満ち欠け(月)ですね。

月火水木金土日、一週間の成り立ちを マクロコスモス、ミクロコスモスから、
テロワールと天地人から眺めてみました。

テロワールを育てることは、人を育てる事、生命体をこの限られた系の中で反映させることは、地に足のついた動物の役目かもしれませんね。それもホモ・サピエンスがとりあえずのリーダー格だと思います。



小生が訪れた都農ワイナリー 都農町とその向こうに広がる太平洋を一望できる高台にあります。



大切に保管されるワイン樽の数々


都農は気温も高く、土質は火山灰土壌の「黒ボク土」と言われる土で、排水性には優れているものの、ブドウが必要とするカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が乏しい土壌で、ワインには適さない土壌だったが、「土」の基礎研究から手を付け、試行錯誤の結果、堆肥による土壌改良をおこない、ワイン用ブドウにふさわしいミネラル分に富んだ土地を得たそうです。



都農にて栽培しているラブルスカ種の「カトーバ」。



都農ワインは「世界のワイン100選」に2度選ばれるなど、世界も注目する品質を確保している。


次は 植物がなぜ動物になったか? をお話しします。


Writing by Shinichiro Torii



医療法人社団 湘南太陽会 理事長 鳥居 伸一郎
東京慈恵会医科大学卒業。平成4年横浜市金沢区に「鳥居泌尿器科・内科」を開業。その後、横浜市内に3つの分院を開業。
平成26年に統合医療研究所「T-LAB.」を設立、香りと音の機能性を中心に幅広く臨床試験を行う研究活動を行っている。さらに、株式会社 Music & Aroma Intelligenceを設立し、縦横を越境した多分野から五感により音楽や香りを考究し、真の健康や幸せを求める人々に向け、情報の提供活動を行っている。
著書に「本当に健康になれる医療との付き合い方」(幻冬舎MC)、「脳に効く香り」(フレグランスジャーナル社)がある。




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