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ワイングラスの種類と選び方|ワインの魅力を引き出す形状とは?

2017.09.22



ワイングラスの種類と選び方|ワインの魅力を引き出す形状とは?

ワインを楽しむときに欠かせないワイングラス。実はグラス選び一つで、ワインが驚くほどおいしくなるのをご存じでしょうか?
どんなに最高級のワインを用意しても、グラス選びを間違えると、本来の味わいを満喫することはできません。そこで、今回はワイングラスの種類と選び方についてご紹介します。

【目次】
1. ワイングラスにさまざまな種類がある理由
2. ワイングラスの主な種類
3. ワイングラスを選ぶときのコツ
4. いいワイングラスがワインライフを広げる!

ワイングラスにさまざまな種類がある理由


ワインのおいしさを最大限に引き出す道具、それがワイングラスです。それぞれのワインの個性を際立たせようと、機能性のある多様な形状のワイングラスが開発されています。

●ワインの味わいはグラスによって変わる
ワインはグラスの形状によって大きく味の印象が変わります。例えば、飲み口が広いグラスと狭いグラスを比べると、グラスを傾けたときに口に入るワインの量と速さ、そして口の中での広がり方が異なります。そのわずかな違いが、ワインの味わいのニュアンスの差となり、複雑な果実味や繊細な酸味を明瞭にするのです。
同じワインをまったく形状の異なるグラスでテイスティングすると、違うワインのように思えることも少なくありません。それほど、ワインの味わいはグラスによって変わります。
ある意味、味覚の拡大鏡にもなるのがワイングラスといえるでしょう。

グラスによる味わいの違いは、舌との関係が大きいといわれます。
舌の部位によって感受性が異なり、かつては酸味・苦味・甘味・辛味・塩味の五味を感じる舌の部位が「味覚地図」としてはっきり分かれるとされていました。
現在では、五味は舌全体で感じているものの、特定の味わいに敏感な部位があることがわかっています。舌の先端は甘味を主に感じやすく、先端に近い両側部分は塩味に敏感です。舌の付け根に近い両脇部分は酸味、奥は苦味や渋味を主にキャッチします。
つまり、舌の各部位にワインが接する時間の長さ、量の多さによって微妙な酸味や甘味、苦味の強弱を感じ取るというわけです。

また、ワインは温度によっても味わいが変化します。甘味やアルコールは温度が高いほどよく感じられるのに対し、酸味や渋味は温度が低いほうがよく感じられます。そのため、適温の状態で飲みきれる量を注げるように、ワインの種類によってグラスのサイズなどが異なります。

有名なグラスメーカーでは、テイスティングによる実証データを積み重ねて、形状やガラスの厚みを少しずつ改良して機能性の高いワイングラスを開発しています。
高級グラスメーカーとして世界的に有名な「リーデル」や「ツヴィーゼル」「バカラ」「ロブマイヤー」などは、クリスタルガラスの品質やデザインにおいても無名のメーカーとは一線を画しています。
機能性を追求した結果、現在のように多様なワイングラスの形状が生まれたのです。

例えば、飲み口が小さくすぼまったようなワイングラスの場合、グラスを口につけただけではワインは口の中に入って来ません。顔をほんの少し上に向けるようにしてグラスを傾けるとワインが口に流れ込みます。顔を上げるため、ワインは舌の上から喉の奥へと直線的に流れ落ち、舌の両側や両脇に触れる量や時間が短くなります。すると、塩味や酸味を強く感じることがなく、バランスのとれたワインの味わいを楽しめるのです。
同じワインを飲み口の広がったグラスで飲むと、顔を上に向けなくてもワインが口の中に入って広がります。この場合は舌の両端や両脇にもワインが回り込むので、塩味や酸味も強調されて味わいが違う印象になります。
こうした理由から、ワインのスタイルやブドウ品種によってワイングラスを選び分ける必要があるのです。

ところで、ワイングラスといえば、チューリップや金魚鉢のような独特の膨らみを持つ形状が特徴的です。膨らみの部分は「ボウル」と呼ばれ、香りを際立たせる効果を持っています。大きさや丸みによって香りが立ちやすくなったり、溜まりやすくなったりするので、ボウルは香りの滞留空間として設計され、時間とともに開くワインの複雑なアロマを堪能できるデザインに仕上げられています。

●ブドウの性質に合わせてグラスが用意されている
ワインの原料となるブドウには、多くの品種があり、どの品種を中心に使うかでワインの味わいやスタイルも変わってきます。そのため、ブドウの品種ごとにワイングラスを用意しているメーカーもあります。
ワイングラスが用意されている代表的な品種は、赤ワインの原料となる「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「ピノ・ノワール」です。白ワインであれば、「シャルドネ」品種を使ったものがポピュラーでしょう。このほか、発泡性ワインのシャンパーニュ(シャンパンとも呼ばれている)などに向けた専用グラスもあります。
もちろん、同じ品種のブドウを使っていても、生産者や収穫した年、樽熟成の期間などでワインのボディや味わいは大きく異なりますが、代表的な品種のブドウを主原料にしたワインであれば、その品種の特徴を生かすワイングラスが向いています。

ワイングラスの主な種類


ワイングラスは、大別すると赤ワイン用と白ワイン用の2種類です。やや大ぶりな赤ワイン用グラスを2タイプと、小ぶりな白ワイン用グラスのほか、シャンパーニュ用グラスをそろえると良いでしょう。




●赤ワイン用
・ボルドータイプ
ボルドータイプはボウル部分が卵形で縦長の形状をしていて、チューリップ型ともいわれるワイングラスです。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に複数品種のブドウをブレンドするボルドースタイルのワインを飲むときには、ボルドータイプを用意しましょう。
香りが立ちやすく、タンニンの渋味がまろやかに感じられ、ワインの味わいをバランス良く楽しめます。
ボルドーワインは、ボトルの形状がいかり肩です。もし、飲むワインがいかり肩のボトルなら、ボルドータイプのワイングラスをおすすめします。

・ブルゴーニュタイプ
ブルゴーニュの赤ワインはピノ・ノワールというブドウ品種を使っています。色合いはカベルネ・ソーヴィニヨンよりも薄めでタンニンは少なく、繊細な酸味と果実味に特徴があります。ボトルの形は、なで肩です。
なで肩のボトルの赤ワインを飲むときには、ブルゴーニュタイプのワイングラスを用意するといいでしょう。ボルドータイプよりも丸みのあるボウル部分は、金魚鉢のような膨らみとすぼまった飲み口が特徴です。ブルゴーニュワインの芳醇な香りを逃しません。

●白ワイン用
白ワイン用のワイングラスは、赤ワイン用グラスよりも小ぶりです。その理由は、白ワインの供出温度(飲む適温)に関係するといわれます。日本ソムリエ協会のテキストなどによれば、一般的な辛口白ワインであれば約6℃~12℃程度が飲み頃とされますので、温度が大きく変化しないうちに飲みきれる量のサイズを選びましょう。
品種ごとにグラスが用意されている場合は異なりますが、一般的な形状は卵形のボウルを持ち、飲み口が緩やかにすぼまっています。白ワイン用のグラスは汎用性があり、スパークリングワインや日本酒の吟醸酒などに使っても、それぞれのお酒の魅力を引き出してくれます。

●シャンパーニュ用
シャンパーニュはパーティーシーンなどでアペリティフとして飲まれることが多く、きめ細やかな泡立ちを楽しめる細長いフルートタイプのグラスが好まれます。幅を取らないフルートグラスは、立食パーティーなどの狭いテーブルやスペースのない場所を有効利用できるという点でも人気があります。
ところが、近年はシャンパーニュの熟成した複雑な香りを楽しみたいというニーズから、白ワイン用グラスに似た膨らみのあるタイプがポピュラーになってきています。
繊細できれいな泡立ちを愛でながら香りも楽しめるという、贅沢なニーズに対応する専用グラスも登場しています。
白ワイン用グラスよりも小ぶりで、立ち上る泡の動きを楽しめて香りも集められる膨らみを持つシャンパーニュグラスは、スパークリングワインを飲むときに、ぜひ使いたいものです。
また、力強い味わいのシャンパーニュには、香りや味わいを楽しめることから、ボルドーグラスやブルゴーニュグラスを用いる人もいます。

ワイングラスを選ぶときのコツ


ワイングラスは、確かな品質と機能性のあるものを選ぶのがポイントです。ワインのおいしさを引き立てるワイングラスを選んで、すてきなワインライフを楽しみましょう。

●ワイングラスの選び方
ワイングラスは、ワイン本来のおいしさを引き出すための大切な道具です。あまり華美な装飾や色のついたものは、ワイン用グラスには好ましくありません。
ワイングラスの機能の一つは、ワインが健全な状態であるかを確認することです。ワインの色がどんな色なのか、澄んでいるのか、濁っているのかが一目でわかる無色透明のグラスを選びます。
「ステム」と呼ばれる長い脚の部分は、細めのものが指で持ちやすいです。
薄手のクリスタルガラスを使用しているものもおすすめで、特に唇が触れる飲み口周辺は、グラスが薄ければ薄いほどワインの温度や質感をダイレクトに感じられます。
職人技によるハンドメイドは高価ですが、マシンメイドでも十分に高品質のものがあります。

●初心者におすすめのグラスは?
一つだけ購入するなら、信頼できるワイングラスメーカーのものを選ぶと良いでしょう。赤ワイン用か白ワイン用かで悩むところですが、初心者であれば白ワイン用から選ぶのがおすすめです。
ワイングラスでは、「大は小を兼ねる」ことはありません。ボルドータイプやブルゴーニュタイプの大ぶりのワイングラスは、ある程度の力強さと優れたバランスを持つ高品質なワイン向きですから、デイリーワインの白ワインに使うと味わいの個性を簡素なものにしてしまう場合もあります。
白ワイン用グラスがあれば、デイリーの赤ワインを味わうときにも果実味や酸、タンニンがバランス良く味わえるでしょう。軽めの赤ワインであれば、小ぶりな白ワイン用グラスでも味わいの魅力をしっかりと浮き上がらせてくれます。

いずれにしても、おいしくワインを味わうためには、ワインのスタイルに合わせたグラスをそろえておきたいものです。ワイングラスは大切に手入れすれば長期間使える道具ですから、最初にいいものをそろえておくと、後々買い換える必要がないので結果的にお得でしょう。
とりあえず、ボルドータイプ、ブルゴーニュタイプ、白ワイン用グラス(もしくはシャンパーニュグラス)の3タイプがあれば十分です。

「神の雫WINE SALON」では、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュの3タイプのオリジナルグラスをご用意しています。
ボウル部分には文字がエッチングされていて、初心者でもワインを注ぐ最適な量がわかるようになっています。
万が一破損してしまった場合に新しいグラスと交換できる生涯補償付きなのも嬉しいポイントです。
この機会に選んでみてはいかがでしょうか。

【神の雫WINE SALON オリジナルワイングラス】
https://kaminoshizuku.jp/special/170320_original-wine-glass

いいワイングラスがワインライフを広げる!


ワインのおいしさを左右するワイングラス。だからこそ、ワインの魅力を最大限に引き出すグラス選びがポイントになります。
ワインの楽しみは、「誰と一緒に」「どのワイン」を「どんな料理と」味わうかにありますが、もう一つ加えるなら、「どのワイングラスで飲むか」も大切です。おいしいワインとおいしい料理、親しい家族や仲間がそろえば、それだけで幸せな時間を過ごせます。もちろん、ワインをおいしく味わえるのは、ワインにふさわしいグラスがあってこそ。
いいワイングラスは、生産者の情熱をしっかり受け止めてワインラバーに伝える高機能ツールです。確かな品質のワイングラスを持つことで、ワインライフはきっと大きく広がるでしょう。



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