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ワインの種類は何がある?初心者が知っておきたいワインの基礎知識

2017.06.07



ワインの種類は何がある?初心者が知っておきたいワインの基礎知識

世界にはさまざまなタイプのワインが存在しますが、「ワインの種類」というと、赤ワイン・白ワインのように、色による分類を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。しかし、本来は製法などによって「スティルワイン」や「スパークリングワイン」などに分けられるのが一般的です。
今回は「これからワインの勉強を始めたい」という初心者向けに、ワインの種類を詳しくご紹介します。

【目次】
1. ワインは大きく4種類に分けられる
2. スティルワインとは?
3. スパークリングワインとは?
4. フォーティファイドワインとは?
5. フレーバードワインとは?
6. 種類を知って、ワインの世界を広げよう

ワインは大きく4種類に分けられる


ワインは製造法や原材料により、「スティルワイン」「スパークリングワイン」「フォーティファイドワイン」「フレーバードワイン」の4つに分類されます。

●スティルワイン
スティルワインは発泡性のないワインです。市場に最も多く出回っているワインのことで、赤ワインや白ワイン、ロゼワインと呼ばれているものを指します。スティルワインは、アルコール度数が9度~15度くらいが一般的です。

●スパークリングワイン
スパークリングワインはシュワシュワと泡立ち、発泡性を有するワインのことです。通常、3気圧以上のガス圧を持ったものをスパークリングワインと呼びます。代表的なものにフランス・シャンパーニュ地方のシャンパーニュ(※)が挙げられます。

※シャンパーニュは、日本では「シャンパン」の名でも知られていますが、正式には「シャンパーニュ」といいます。

●フォーティファイドワイン
ワイン自体の保存性を高めるために、アルコール添加をして造られたワインのことです。シェリーやマディラ、マルサラなどのアルコール度数が高いワインがフォーティファイドワインにあたります。

●フレーバードワイン
ワインに薬草や果実、甘味料などを加えたワインのことで、個性的な香りと味わいに仕上がります。ヴェルモットやサングリア、リレなどが特に有名です。

スティルワインとは?


非発泡性のワインがスティルワインです。ここでは、スティルワインに分類される赤ワイン、白ワイン、ロゼワインについてご紹介します。

●「ワイン」といわれて思い浮かべられるもの
普段、私たちが何気なく楽しんでいるワインのほとんどが、スティルワインです。スティル(still)には「静かな」という意味があり、発泡性がない(=静かな)ワインということを表します。

●赤ワイン
ブドウの果汁に果皮や種子を漬け込んで造られるのが赤ワインです。ブドウの果皮にはアントシアニンという色素成分が含まれており、この成分が果汁に溶け込むことで、液体が赤くなります。
また、果皮と種子にはタンニンという成分が多く含まれています。果汁に漬け込むとタンニンも抽出されるため、赤ワイン独特の渋味が生まれます。

タンニンの強さをはじめ、濃厚さ、アルコール度数といったさまざまな要因により、赤ワインの味わいは「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」の3つに大きく分けられます。

・代表的なブドウ品種
赤ワインの代表的なブドウ品種としては、「カベルネ・ソーヴィニヨン」「ピノ・ノワール」「メルロー」「シラー」「サンジョベーゼ」などがあります。

●白ワイン
フレッシュさとフルーティーさが特徴の、透明感のあるワインです。白ワインは基本的にブドウの果皮や種子を果汁に漬け込まず、果汁のみを搾ってアルコール発酵を行うため、赤ワインのような赤色や渋味のないワインとなります。
一部の高級ワインを除いて、基本的にステンレスタンクを使用して熟成させるため、爽やかな味わいに仕上がります。「辛口」「甘口」など、ワイン中の残糖分によって味わいが分類されます。

・代表的なブドウ品種
白ワインの代表的なブドウ品種としては、「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」「リースリング」「セミヨン」「ピノ・グリ」などがあります。

●ロゼワイン
淡いピンク色をしたワインとして知られるのが、ロゼワインです。
赤ワインと同じく果汁に果皮や種子を漬け込み、軽く色づいたところで果汁を別のタンクに移して発酵させる方法や、黒ブドウ品種を使って白ワインと同じような工程で醸造する方法、黒ブドウと白ブドウを混醸する方法があります。醸造方法は国によって異なり、シャンパーニュに限っては赤ワインと白ワインを混ぜて造るところもあります。

味わいは赤ワイン寄りのものや、白ワインのフレッシュさを活かしたものなど、ワインメーカーの狙いによって異なりますが、バラのような香りと爽やかさが特徴です。

スパークリングワインとは?





スパークリングワインに分類されるシャンパーニュやクレマン、カヴァ、ゼクトなどにはどのような違いがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

●発泡性ワインの総称
スパークリングワインは、3気圧以上のガス圧を持つワインの総称です。ビールやサイダーなどと同様に炭酸があり、飲み心地の良さが人気のワインです。

●スパークリングワインの主な種類
スパークリングワインは、製法だけでなく、造られる国や地域によって名称が変わります。違いを知っておくと、レストランで戸惑わずに済むでしょう。

・シャンパーニュ
フランスの北部、シャンパーニュ地方で造られる瓶内二次発酵のワインです。スパークリングワインの本家とも言える存在で、「シャンパーニュ」の名をうたって市場で販売するためには、同地方で定められている厳しい規則を守って造る必要があります。

・クレマン
フランスのシャンパーニュ以外の地域で、瓶内二次発酵で造られているスパークリングワインには、「クレマン」と呼ばれるものがあります。シャンパーニュよりややガス圧が弱く、きめ細かな泡が特徴です。

・カヴァ
カヴァは、スペインのカタルーニャ州を中心に造られている瓶内二次発酵のスパークリングワインです。カヴァ(Cava)は「洞窟」という意味で、シャンパーニュを手本に1872年から造られている伝統的なワインとして知られています。

・ゼクト
ドイツで造られている瓶内二次発酵のスパークリングワインです。ゼクトを名乗るためには、アルコール度数が10度以上、炭酸ガスは3.5気圧以上と定められており、それよりもガス圧が弱い弱発砲性のワインはパールヴァインと呼ばれます。

・スプマンテ
イタリアではスパークリングワインのことをスプマンテと言います。主に密閉されたタンク内で二次発酵を行うシャルマ方式と呼ばれる製法で造られており、日常酒向きのプロセッコなどが知られています。

・フランチャコルタ
イタリアの高級スパークリングワインの代表的な存在が、フランチャコルタです。ロンバルディア州東部にあるフランチャコルタは、1967年にDOC(統制原産地呼称ワイン)の認定を受けた歴史の新しい産地ですが、シャンパーニュと同じくらい質の高いスパークリングワインを生産しています。醸造方法もシャンパーニュと同様の瓶内二次発酵方式です。

・ランブルスコ
ランブルスコは、主にイタリアのエミリア・ロマーニャ州で造られる、珍しい赤のスパークリングワインです。口当たりがまろやかな天然弱発泡性で、フレッシュな味わいが特徴です。

フォーティファイドワインとは?


温度管理が難しい地域で発展してきたフォーティファイドワインは、アルコール発酵の前や途中でブランデーなどを添加し、アルコール度数を高めて造られています。

●酒精強化ワインのこと
フォーティファイドワインは、日本語では酒精強化ワインとして知られているワインです。
ポルトガルやスペイン南部、イタリアなどの気温が高い地方で多く造られており、アルコールを添加するのは保存性を高める目的があります。

●フォーティファイドワインの主な種類
・マディラ
ポルトガルを代表するフォーティファイドワインです。アルコール度数が95度のブランデーで酒精強化したワインを、加熱しながら熟成させます。最低3年以上の樽熟成が義務づけられています。

・ポートワイン
マディラと同じく、ポルトガルで有名なフォーティファイドワインの一つです。発酵途中のワインにアルコール度数77度のブランデーを入れて発酵を止め、ブドウの糖分を残した甘みのある味わいに仕上げます。

・シェリー
スペインの南部・アンダルシア州にある町へレスで主に造られているフォーティファイドワインです。白ブドウを原料に、発酵させてアルコールを添加しています。辛口から甘口まであり、種類も豊富です。

・マルサラ
イタリアを代表するフォーティファイドワインで、シチリア島のマルサラが産地です。発酵途中にブランデーやワインの蒸留酒などを添加した後、オーク樽で熟成させて造られます。白ワインが多く、少量ながら赤ワインやロゼワインも生産されています。

・ヴァン・ド・リキュール
発酵前のブドウ果汁にアルコール添加を行って熟成させた、フランスのフォーティファイドワインです。

・ヴァン・ドゥー・ナチュレル
主に南フランスで造られているヴァン・ドゥー・ナチュレルは、発酵途中のブドウ果汁にブランデーなどのアルコールを添加して発酵を止め、ナチュラルな甘みを活かしたフォーティファイドワインです。

フレーバードワインとは?





スティルワインに個性的な香りや味わいを加えるのが、フレーバードワインです。ワインが苦手な人でも飲みやすいサングリアなどがあります。

●特徴的な風味を持つワイン
フレーバードワインには、薬草や果汁、香辛料などが加えられています。カジュアルなワインに果実などを漬け込むことで、香りや味わいを豊かにする狙いもあります。食前酒をはじめ、糖分を加えているものは食後酒やカクテルなどにも応用されています。

●フレーバードワインの主な種類
・サングリア
19世紀の初頭から、スペインとポルトガルで飲まれるようになったとされるフレーバードワインです。赤ワインでも白ワインでも造ることができ、レモンやオレンジ、りんごなどの果物をたっぷり漬け込みます。果実の甘みを楽しめるワインとして人気です。

・ヴェルモット
ヴェルモットは、白ワインに香草を入れたフレーバードワインです。17世紀にドイツでニガヨモギを使ったワインが造られ、その後イタリアで甘みを加えたスイートヴェルモットが発展した歴史があります。イタリアのピエモンテ地方を中心に、世界各地で造られています。

種類を知って、ワインの世界を広げよう


日本では、ワインといえばスティルワインやスパークリングワインというイメージかもしれません。しかし、フレーバードワインやフォーティファイドワインなど、ワインをアレンジしたお酒も世界中にはたくさんあります。
初めは名前や違いを覚えるのに苦労するかもしれませんが、一度覚えてしまえばワインを飲む楽しみがより広がります。ご紹介した中から、お気に入りのワインをぜひ見つけてください。



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